高齢出産・リスク

高齢出産はママだけでなく赤ちゃんへのリスクも伴います。
高齢出産はどうしてもリスクばかりに目が行きますが、リスクを伴うからこそ妊娠中を大切にし、出産後の喜びは大きいのではないでしょうか。
しっかりとリスクを受け止めて出産にのぞみましょう。

染色体異常とは

染色体には常染色体と性染色体があり、22対44本からなります(1対が2本)。
染色体に異常が起こると、2本あるはずのものが1本足りなくなったり、1本多くなったりしてしまいます。

この染色体の1本の違いで、体の働きがうまくいかなくなったり、奇形を伴うこともあります。

高齢出産の場合に染色体異常の赤ちゃんが生まれる可能性が高くなるのは、卵子の老化が原因とされています。
女性は胎児の時から卵子を体の中に持っています。
卵子は新しく作られることはないので、卵巣の中の卵子は35歳以降徐々に老化していくのです。

精子は常に新しく作られるため老化しませんが、年齢が高いほど精子の染色体異常の割合も高くなります。
精子か卵子に染色体異常があると、赤ちゃんにも染色体異常が起こります。精子よりも卵子に染色体異常がみられることが多いようです。

また、夫婦のどちらかに染色体異常があると子供に遺伝することもありますので、夫婦で話し合うことも大切です。そして、医師にも相談したほうが良いでしょう。

染色体異常を予防する方法はありません。妊娠中に検査することが可能ですが、出産のリスクをさらに高めるものもあります。
また、検査の結果染色体の異常が見つかった場合、お腹の赤ちゃんをどうするかという選択に迫られてしまいます。

胎児の染色体異常の検査については、倫理的な問題もあって、勧める産院は多くありません。
もし希望する場合も、検査を受ける前に夫婦でよく話し合う必要があります。

ダウン症

高齢出産のリスクとして、最も知られているのは染色体異常が起こる可能性が高くなるということではないでしょうか。
染色体異常でもっとも一般的なのがダウン症です。

ダウン症とは21番目の染色体が1本多くて3本になっています。
この1本多い染色体が体の働きを上手くいかないようにしてしまうのです。
知的障害や運動障害などがあり、合併症があることもあります。

一人目がダウン症でなくても、二人目がダウン症になる場合もありますし、反対の場合もあります。

ダウン症の赤ちゃんが生まれる確率は、20歳代では0.1%であるのに対し、40歳代では1%と10倍になります。

エドワーズ症候群

18トリソミー症候群ともいい、18番目の染色体が1本多くなっています。
男女比は1:3と女の子に多く起こります。

口唇裂や手が握ったままになっている等の奇形や重度の知的障害、心臓や腎臓の疾患も抱えて生まれてきます。

バトー症候群

13トリソミー症候群ともいい、13番目の染色体が1本多くなっています。
子頭症や小眼球等の奇形や重度の知的障害があり、難聴の場合が多いです。

1歳の誕生日を迎えられるのは10人に1人の割合ですが、日本での最高齢は19歳という報告があります。
1万5,000人に一人の割合で生まれ、女の子に多く見られます。

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